2012.06.12 カテゴリー:生きものダイアリー
平家にまつわる生き物たちを紹介する企画展“水の中の平家物語”を開催中です。
スタッフがこだわり極めて作り上げた一つの作品に仕上がっていますので、
まだご覧いただけていない方は、是非見にきてくださいね!
こちらがホタルームの入り口です。
そんな平家展では、子供のころは水の中、大人になると光りながら空を舞う、
とっても素敵な生物を展示しています。ちなみに魚じゃないですよ!
企画展示室に入ってみると、なんだか真っ暗な道が・・・
その先では小さな光が飛び交っているではないですか!?
水族館では珍しい、その展示生物とはゲンジボタルです。
実際のホタルの点灯は展示室で見て欲しいので今はお見せできません!ごめんなさ〜い。
けれど、展示室では見られないホタルの姿を見せちゃいます♪
明るくなると草の上で休みます
こちらがそのゲンジホタルです!じっとしていますがフィギュアじゃないですよ〜!
開館中にホタルの点灯をご覧いただけるよう、昼夜の照明を逆転させています。
閉館後に照明をオンにしてホタルの体を休ませています。ホタル点灯は種類によって光る間隔が違っていて、
現在はゲンジボタルとヒメボタルを展示していま〜す!
STAFF N
2012.06.08 カテゴリー:生きものダイアリー
ゴマの斑入り(ふいり)模様が特徴の「ゴマフアザラシ」。
アニメで一躍有名になりましたが、よく「ゴマアザラシ」と間違えられます。
”フ”入りなのでご注意を!
おなか一杯餌をもらっている夢でも見てるのでしょうか?
春の終わり、2週間ほどの短い期間に全身の毛が一気に生え変わります。
この換毛直後はとても綺麗で、特に岩の上で日光浴をして毛がフカフカに
乾いているときは最高に可愛いですよ。
ぬいぐるみみたいですね。体重100kg近いですけど
ただし、この換毛期間中は皮脂の分泌が多く床が油でツルツルとなってしまいます。
特に水際のスロープは危険です。
飼育員がプールに落ちることの一番多い「魔のプール」となってしまいます。
STAFF T
2012.05.30 カテゴリー:生きものダイアリー
会場設営も完了し、6月1日の開催日を待つばかりです
みなさん、6月1日から開催する企画展「水の中の平家物語」、もうチェックしていただけましたでしょうか。
清盛や平家に関係の深い生物を、楽しみながら学べる展示に仕上がりましたよ。
『乱舞!源平合戦』のコーナーでは、日本に生息するホタルの2大種、ヘイケボタル・ゲンジボタルの点灯を
ご覧いただくため、いつもより展示室の照明を暗くしました。しかしここで問題発生!暗くしたせいで、
ホタルが入っている水槽がどちらの方向にあるか見えにくくなってしまったのです。
これはマズイ…ということで、こんな↓目印を通路に設置してみました〜。
名付けてFirefly Navi(案内蛍)。
「ホタルはこちらですよー」って感じじゃないですか?飼育員自らのプロダクトです!
しかし…やっぱり本物の輝きには勝てませんよね。
ぜひ案内蛍にいざなわれて幻想的な世界に浸ってみてくださいね!
STAFF Y
2012.05.25 カテゴリー:生きものダイアリー
かつて、旧宮島水族館で大人気だった「ニコの窓」を覚えていますか?
水槽の小窓をのぞいていると、スナメリのニコちゃんが近寄ってきてました
新水族館の水槽になってからは、環境が変わったせいか、(あるいは小窓がないから?)
観覧面から手を振っても、ちらっと横目にこちらを見るだけの、つれない態度をとっていました。
しかし、心境の変化か?ゴウ君が来館したからか?環境に慣れてきたせいか?
理由はわかりませんが、最近ニコちゃんが観覧面に近寄ってくることが多くなりました。
ニコファンの皆様、お待たせしました。
以前のように、確実に観覧面に近寄ってくるわけではありませんが、
朝か夕方の来館者の方が少ない時間に、観覧面に近寄って来ることが
多いようです。
なお、ガラス面をたたいたり、カメラのフラッシュ撮影などの行為は、
スナメリが驚きます。
自ら近寄ってくるのを待って、やさしく交流を楽しんでくださいね。
STAFF A
2012.05.23 カテゴリー:水族館のお仕事
もう見られた方もいると思いますが、先日、宮島水族館に大分県の水族館からオスのトドがやってきました。
その名もヨネタロー。
このヨネタロー、旧水族館からいるメスのコマチに比べて体が大きいので、とっても迫力があります。
ですがある日、私がトドプールを見ているときこんな声を聞きました。「わー、おっきくてかっこいい」。
うんうん、そう思うよね。
しかし、別の日に、「うわ!ぶさいくな顔」。ガーン!!
みなさんは、どう思いますか??
判断は、おまかせします
STAFF O
2012.05.20 カテゴリー:生きものダイアリー
実は、繁殖ペンギン水槽で、今年の2月27日にヒナが誕生していました。
オスとメスが協力して子育てをしてくれたようで、最近やっと、皆さんの前に出てくるようになりました。
泳ぐのが大好きで、よくプールで泳いでいます。左右のつばさに白いバンドを付けていますので、
ぜひ探してみてください。
大人のペンギンとは少し大きさや模様も違います。よーく見るとくちばしも小さくて可愛いですよ。
ちなみに、名前は「アンディ」です。
アンディです。ヒナには胸の黒いバンド模様がありません。
こちらが大人のペンギンです。顔の模様も違いますね。
STAFF M
2012.05.12 カテゴリー:生きものダイアリー
皆さんは、水族館の飼育道具と聞かれたらどんな物を連想するでしょう?
水槽、あみ、バケツ、長靴、餌切り包丁、潜水具・・・などなど。
水族館では魚より小さな物から飼育員より大きな物まで色々な物を使って生き物を飼育していますが、
中にはこんな物もあるのです。
いったい、何に使うのでしょう?
ビーカー、シャーレ、ピペット、なんだか理科の実験器具みたいですね。
皆さんも、学校の理科室を思い出しませんか?
これを使って水族館で理科の授業を・・・、いえいえ違います。
これも魚の飼育に使います。
どんな魚を飼育しているかと言いますと。
クリオネ・・・ではありません
なにかの稚魚のようですね
この魚が何かわかった方はすごい! 是非わたしと語り合いましょう!
これはある魚を人工授精で育てているのですが、上の写真の道具はその時に使用します。
現在もシャーレの中ですくすくと育っていますよ。
この魚が何かはもう少し育ってからのお楽しみ! また皆さんに報告しますね。
STAFF M
2012.05.04 カテゴリー:生きものダイアリー
今日は、ちびっ子アシカの「ミナミ」を紹介します。
「ミナミ」はオタリアというアシカの仲間で、2歳になる女の子です。
早くみんなに会いたいなぁ〜
ちょい役でアシカライブに出たことは有りますが、たくさんお客さんがいるとドキドキします。
そんな「ミナミ」が今年の夏、アシカライブの完全デビューを目指し、お客さんに慣れるよう練習に励んでいます。
ただいま、特訓中!
練習している「ミナミ」を見かけたら、静かに見守って下さいね。
STAFF U
2012.05.01 カテゴリー:生きものダイアリー
鳥羽水族館からスナメリのオスの「ゴウ」がやってきて、はや1カ月。
新しい環境になってちょっと緊張しているのかな、と思ったのはほんの数日で、今やすっかり宮島水族館に慣れてメスのP1、コハル、ニコたちと仲良く泳ぎ回っています。
メスのスナメリたちは、餌のアジがちょっと大きかったり、硬かったりすると、プイッとして食べないことがあるのですが、ゴウは選り好みせず、モリモリと食べてくれます。
そんなゴウを見ていると、メス3頭に対しては、「少しはゴウを見習ってよ」と思ってしまいます。
人生最大のモテ期がやってきたゴウくん。
ゴウは、最初のころは簡単に見分けることができました。それは、他のメス3頭とは逆に、反時計回りで泳いでいたから。鳥羽水族館では反時計回りに泳いでいたそうで、その習慣が身に付いていたんでしょうね。
ところが2、3日すると時計回りに泳いでいて、その順応の良さに、「慣れるまでに時間がかかるかも」と思っていた私たち飼育員はびっくり。でも、とりあえずはひと安心しました。
では、そんなゴウをどうやって見分けるか。お腹の部分を見てください。生殖器のラインが1本スーッと入っています。これがオス。メスにはこのラインを挟んだ両側におっぱいが付いていて、ちょうど漢字の「小」の字のように見えますよ。
最初はゴウだけ逆回りで泳いでいたので、すぐに見分けがつきました。上のほうで左を向いているのがゴウです。
春は繁殖の季節。今は特にコハル、ニコがゴウを奪い合っている感じで、ゴウは早くもモテモテ。
体をすり合わせているのも、よく見かけるようになりました。これはスナメリの求愛行動。順調にいけば、来年の春ごろスナメリの赤ちゃんが誕生するかもしれません。宮島水族館にとっては実に12年ぶりのことなので、期待しています。
すり合い行動をする、ゴウ(右)とコハル(左)
2012.04.25 カテゴリー:生きものダイアリー
待望の子供が産まれ早半年。やはり親子は似てくるようで、それを最も感じさせられるのが給餌前の時。
扉の向こうで準備する係…いや、餌を待ちわびて必死になるカワウソ親子。その姿はまるで瓜二つの修行僧。その隙間から何が見える?いやいや何も見えないでしょう。語る分には可愛いが、実際の現場には胸をかきむしるような、悲痛な叫び声が響きわたっている。声をお伝えできないのが残念。
その先に、何があるのか。
日々目を見張るほどの成長に驚くばかり。両親のように元気に育て。
STAFF M