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水族館だより

ドルフィン?ドルフィン。

2012.08.01 カテゴリー:水族館のお仕事

宮島水族館にも、「ドルフィン」がいます。
といっても、スナメリのことではありません。

シイラ1
表層を泳いでいるので、ゆったり水槽の2階部分で見ることができます。

英名が「ドルフィンフィッシュ」。和名は「シイラ」といいます。
見た目では、イルカとはまったく似ていませんが、イルカと同じように船に近づいて、
並泳する習性があることから、
この英名がついたそうです。
シイラは、最大で2m近くになり、体色も銀色からエメラルドグリーンまで、
さまざまに変化します。「レインボーフィッシュ」の異名を持つ、
美しく見ごたえのある魚です。

現時点では、体長40cmくらいですが、将来が楽しみですね。

STAFF A



《宮島水族館ミュージアムショップ》 中嶋 将史

ショップ中嶋

宮島水族館内にオリジナルグッズを販売する「宮島水族館ミュージアムショップ」がオープンして間もなく1年。本当にあっという間の1年だったなと思います。オープンしてからも多くのお客様でにぎわい、10月の終わりごろまでは毎日が大盛況という状態が続きました。その後も連休や冬休み、春休みなどでたくさんの方にお越しいただきましたが、特に多かったのが今年のゴールデンウィークでした。2日間続けて1万人以上の来館者があり、ショップも大混雑でした。でも、その大変さを乗り越えたことは、私たちスタッフの結束を強くしてくれました。今ではスタッフ同士、言葉がなくてもアイコンタクトでコミュニケーションがとれるまでに成長できました。そうした日々の積み重ねは、これからのショップのスムーズな運営につながっていくのではないかと思っています。

ショップでの仕事は、主にレジ対応や商品の品出し・整理・検品などです。オープンする前は、1000アイテム以上ある商品のプライスカードを作ったり、配置したりして、商品を販売するための準備を整えていました。また、他県の水族館や博物館で実際に接客応対など実践研修もさせていただきました。オープンの日は忙しさに加え、販売という仕事が初めての経験ということもあって、周りのスタッフについていくことで精一杯だったように思いますね。

もうすぐ宮島水族館はグランドオープンから1年となり、商品アイテムもお客様の声から生まれたものなど、少しずつ変化しています。また夏休みが始まると毎日忙しくなりますが、これまでの経験を生かして、お客様をお待たせせず、商品も見やすく陳列して、宮島水族館のお土産選びを楽しんでいただけるよう、心強いスタッフとともに頑張っていきたいと思っています。



もうひとつのみやじマリンキッチン

2012.07.29 カテゴリー:えとSETOら

暑い日が続きますが、皆さんは夏バテせずに毎日ご飯を食べていますか?

アシカたちも、もちろん毎日ご飯(=餌)を食べています。

今日はどんなものを食べているのか、少し紹介しましょう。


 餌
 なんだか、見覚えがあるような… 

これがアシカの餌です!意外と普通?

上からアジ・イカナゴ・シシャモと、私たちも普段からよく食べる魚もありますね。

しかし、このままあげるわけではないんですよ。


調餌
華麗な包丁さばきです 


カロリーや栄養価を考えて重さを量ったり、アシカの好みに合わせて切ったりと、
動物の口に入るまでに様々な工程があるのです。

給餌
おなかいっぱい食べてね!


そんな飼育員たちの苦労を知ってか知らずか、おいしそうに餌を食べるアシカたち。

バランスのとれた食事がアシカたちの健康の秘訣です。


STAFF H


不思議なフジツボ

2012.07.28 カテゴリー:水族館のお仕事

ナルトビエイの食害防止の杭の話を以前しましたが,この杭についている生物を調べてみました。
竹でできた杭の表面には,写真のように,フジツボが付着していました。

フジツボ
びっしりとついています

フジツボはカキと同じようなところに付着しているので,貝の仲間のように思われがちですが,
エビやカニの仲間です。
4枚の蓋と6枚の固い殻板と底板に囲まれた軟体部には植物の蔓(つる)のような6対の脚があります。
フジツボは節足動物の蔓脚(まんきゃく)類に属します。フジツボは基盤に直接(無柄類),
仲間のカメノテは,基盤に柄(有柄類)で付着しています。

館長



《みやじマリン キッチン店長》 小室 塁

キッチン1

「みやじマリン キッチン」は、水族館と同時オープンした宮島水族館の中にあるレストランです。オープン以来、たくさんのお客様にお越しいただき、感謝しています。昨年8月のオープンからあっという間の一年でした。

レストランでは、オープンの1カ月ほど前からスタッフの研修を開始して、調理の手順や接客などを繰り返し繰り返し確認しながら練習しました。また、マニュアル通りの手順で不備はないか、実際にやってみてスムーズにいかないところは、手直しをしながら手探りで一番良い方法に変更。すべて一から作っていったレストランという感じですね。

メニューも他県の水族館を視察して参考にさせていただきながら、「宮島」ならではの食材を使ったセットや、喫茶として気軽に利用いただけるメニューを揃え、いざオープン。当日は予想をはるかに上回るお客様に来店いただきました。ただ、かなりお待たせしたり、売り切れてしまったメニューもあり、ご迷惑をおかけしました。その反省も踏まえて、もっと手軽に食べていただけるよう、メニューを見直したり、効率的な手順に改善したりしました。

キッチン2

現在、一番人気のメニューは「みやじマリンバーガーセット」です。これは、カキのかき揚げをパンに挟んだもの。手軽さも手伝って、たくさんの方に好評をいただいています。また、夏限定で「蒸し鶏のゆず風味冷やしうどん」もラインナップしました。子どもたちに大人気のかき氷もありますので、水族館にお越しの際はぜひ、お気軽にお立ち寄りください。レストランからは瀬戸内海の穏やかな景色が一望でき、ゆったり過ごしていただけます。



宮島水族館は、今年の8月1日に開業1周年を迎えます。これまで、当サイト「水族館のお仕事」では、主に飼育にまつわる情報を紹介してきました。今回、開業1周年を迎えるにあたり、「ありがとう!まるごと1周年」宮島水族館スタッフ・リレーメッセージと題し、飼育員に限らず水族館を支えるさまざまな仕事に携わるスタッフがメッセージを発信します。


《インフォメーション担当》 今津 佳代


インフォ1

私たちインフォメーションスタッフは、水族館の入口でお客様をお迎えし、施設のご案内やチケット販売を行ったり、出口に設置したブースで年間パスポートを発行するのが主な仕事です。宮島水族館はおかげさまで今年8月1日で1周年を迎えますが、「もう1年経つんだ」という感じですね。振り返ってみると、オープン当日は頭でシミュレーションしていたことが思うようにできず、反省することばかり。目の前の仕事をこなすだけでいっぱいだったような気がします。でも、水族館のグランドオープンという大きな節目に携わることができ、本当に貴重な経験をさせていただいたと思っています。

私はもともと旧宮島水族館では飼育員として、海獣を担当していました。アシカライブなどもやっていたんですよ。その中で、接客という仕事にも興味があり、いつかやってみたいと思っていたので、水族館がグランドオープンするというタイミングで、インフォメーションスタッフとして新しい仕事に挑戦することにしました。オープンする前の1〜2カ月間ほどは、さまざまな研修を受けました。お客様をスムーズにご案内し、気持ちよく過ごしていただくため、接客の仕方、立ち振る舞い、言葉遣いなど、きちんと身につけたい一心で、毎日が必死でしたね。仕事に慣れるまでは大変でしたが、お客様から「また来たいです」、「本当に良かったです」、「今度は友達を連れてきます」といった言葉をかけていただいたときには、とても嬉しかったですし、それまでの疲れが吹き飛びました。

インフォ2

私たちはお客様を最初にお迎えするスタッフですから、私たちの対応の仕方ひとつで水族館の印象が変わってくると思います。今は仕事にもずいぶん馴れ、気持ちにも少し余裕が出てきたので、お客様への目配り、気配りに磨きをかけて初心を忘れず、お客様に接していきたいです。それから、飼育員として生き物たちと接してきた経験や知識を生かせば、より細やかなご案内ができるのではないかと思っています。最後に、宮島水族館は個性的な生き物をたくさん展示していますし、企画展も行っていますので、何度お越しいただいても楽しんでいただけます。皆様のお越しを心からお待ちしています。

 



掃除大作戦

2012.07.21 カテゴリー:水族館のお仕事

ようやく梅雨もあけ、待ちに待った夏休みですね!

これからは、毎日、暑―い日が続くことでしょう。

そんなお日様がギラギラとした日が続くと、水族館にはある異変が起きます。

アザラシ水槽1
青いハズのプールがコケで緑色に・・・

これではプールが台無しです。

そこで私たち飼育員はこのプールの水を抜いて掃除をするのですが、

水が少なくてもアザラシは好き勝手に動き回るので結構スリル!


 アザラシ水槽2
なぜか、デッキブラシのほうへ近寄ってきます。もしかしてわざと?

でも、この掃除が終わればこんなにきれいになるんですよ!
 アザラシ水槽3
なんとかピカピカになりました。

きれいなプールで気持ちよく泳ぐアザラシ3頭にぜひ会いに来てくださいね。


STAFF K



いないわけではないのです

2012.07.17 カテゴリー:水族館のお仕事

宮島水族館で一番大きい飼育動物は、今年の3月に来館した、トドのヨネタロー君です。

その存在感で、今では宮島水族館の顔役となっています。

ところが・・・水槽をのぞいてみると、ヨネタロー君とメスのコマチちゃんの姿が見当たりません。

 1fトド
これはいったい?

2fトド
実は、2頭とも、2階の陸場でお昼寝中でした。

宮島水族館の大型水槽は、トドプールに限らず、1・2階が貫通している水槽が多いです。

もし、ご覧になった時に生き物が見当たらない場合、2階部分にいるのかもしれません。


STAFF A



プレゼント

2012.07.15 カテゴリー:生きものダイアリー

宮島水族館がグランドオープンしてから、1年が経とうとしています。
そんな中、オープン1か月前に新水族館へ引っ越しをしていたことから、
いち早く飼育1周年を迎えたのが、瀬戸内海にも生息している鯨類、スナメリです。

ゴウとニコ
みんな元気です。

グランドオープン当初はメス3頭だけでしたが、3月に鳥羽水族館からお婿さんとして
オスのゴウ君が来館し、賑やかになりました。
こんな、愛嬌たっぷりのスナメリ達が、新館で1年間を健康に過ごせた事を記念して、
飼育員からプレゼントをあげました。



ドリブル&リフティング



口は反則?

思いのほか興味津々だったので一安心。これからも元気な姿みせてね〜!!



STAFF I



毎日、見回りを欠かさないゆったり水槽の主(ヤイトハタ)

2012.07.11 カテゴリー:生きものダイアリー

ゆったり水槽には、体長1メートルはある大きなヤイトハタがいます。
ヤイトとはお灸のことで、体全体にお灸のあとのような黒い斑点があることから、その名がついたようです。

ヤイトハタ覗く
ゆったり水槽を見回るヤイトハタ。律儀な性格です。


このヤイトハタ、まだ開館前の早朝には必ずゆったり水槽のサイドにある細長い窓から、外の様子をじっとうかがっています。それはほぼ毎日で、何か変わったことがないか見回りしているかのよう。もう日課になっているんでしょうね。最初見たときはさすがにギョッとしましたが、今はもうすっかり見慣れました。
体が大きく動きも堂々としていて、他の生き物たちからも一目置かれている存在。ゆったり水槽の主は、水槽の平和を守るため、今日も見回りに余念がありません。


ヤイトハタアップ 
悪い子はおらんか〜。



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