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水族館だより

毎日、見回りを欠かさないゆったり水槽の主(ヤイトハタ)

2012.07.11 カテゴリー:生きものダイアリー

ゆったり水槽には、体長1メートルはある大きなヤイトハタがいます。
ヤイトとはお灸のことで、体全体にお灸のあとのような黒い斑点があることから、その名がついたようです。

ヤイトハタ覗く
ゆったり水槽を見回るヤイトハタ。律儀な性格です。


このヤイトハタ、まだ開館前の早朝には必ずゆったり水槽のサイドにある細長い窓から、外の様子をじっとうかがっています。それはほぼ毎日で、何か変わったことがないか見回りしているかのよう。もう日課になっているんでしょうね。最初見たときはさすがにギョッとしましたが、今はもうすっかり見慣れました。
体が大きく動きも堂々としていて、他の生き物たちからも一目置かれている存在。ゆったり水槽の主は、水槽の平和を守るため、今日も見回りに余念がありません。


ヤイトハタアップ 
悪い子はおらんか〜。



みやじマリンの重鎮

2012.07.04 カテゴリー:生きものダイアリー

今日は皆さんに紹介したい子がいます。

コツメカワウソのオトメです。

この場をお借りして紹介したいと思います。

オトメ1
まだまだ若い子には負けません

とってもかわいいでしょ?

でも、こう見えて、もう良いお歳のおばあちゃん。

普段は裏で静かに過ごしているので、なかなか人前に出ることがありませんが、


餌もたくさん食べて、毎日元気に過ごしています。

そして食べた後は、ぐっすり眠るのですが・・・

その寝姿がさらにかわいい!

それがこれ!

オトメ2
うーん、と背伸びをしています。

オトメ3
ただいま、爆睡中

どうですか?

オトメちゃんは私たちの癒しなのです!


STAFF K



あー夏休み

2012.06.27 カテゴリー:生きものダイアリー

じめじめとしたお天気が続いていますが、梅雨が明ければ、

待ちに待った夏休みがやってきます!!

みなさん夏といえば何を思い浮かべますか?

海!BBQ!!夏祭り!!!そして、アシカライブ夏バージョン☆

アシカ達は皆さんに楽しい夏休みを満喫して頂こうと、ただ今猛特訓中。

テーマと内容はヒ・ミ・ツ☆

そして、ライブを引き立てる為に小道具などは私達が手作りした物も多いんです。

慣れない大工仕事も今ではバッチリできるようになり、トレーニングに道具制作に

音響にとアシカもスタッフも大忙し。

作業中
いったい何ができるのでしょう?

道具
準備は万端。

日々進化し続けるアシカライブ。夏休みはぜひ!!
家族そろって宮島水族館へお越し下さい。スタッフ一同心よりお待ちしております。

Staff Y



ナルトビエイ対策

2012.06.26 カテゴリー:生きものダイアリー

水族館の研究室から本土側を見ますと,潮の引いた時には西側の干潟に,
数百本の杭が海底に突き刺さっています。
これは,ナルトビエイというエイの仲間が,海底のアサリなどの二枚貝を
食べないようにした防護柵(棒の並び)です。

水族館沖干潟
かなり広い範囲に刺さっています

大きな竹を幅を4−5cmに割り,海底に打ち込んであります。
海底から50cmぐらい立ち上がっています。
このようにして,ナルトビエイが海底のアサリを取りに来ても,竹の杭が邪魔をして
ナルトビエイが近づけなくしています。

エイの類は上下の丈夫な分厚い歯で,二枚貝の貝殻を粉砕して,
軟体部を食べます。

館長


ゆったり水槽をもっと満喫する方法

2012.06.23 カテゴリー:生きものダイアリー

たくさんの魚が暮らすゆったり水槽。1階の正面から眺める水槽は迫力があるし、ずっと眺めていても飽きません。でも、この水槽にはいろんな仕掛けがあるのをご存知ですか?
yuta1
意外に奥行きがあるのぞき窓。魚に手が届きそう。

たとえば、くらげ水槽の向かい側あたりにある丸いのぞき窓。意外に奥行きがあるので、のぞき込んでみると海中にいるような気分になります。すぐ目の前を魚が横切ったりするのも不思議な感覚。
水槽の真後ろにある窓からは、岩場を好む魚を間近で見ることができます。この場所に棲みついているウツボとは、ときどき目が合うこともあるんですよ! 水槽のあちらこちらにある窓は、どんな場所にどんな魚が棲んでいるのかがひと目で分かるようになっています。
yuta2
岩の裏側だって、ばっちり見えます。

yuta3

暗い場所を好んで泳ぐのは、アカマツカサ。

また、ゆったり水槽は自然光が入ってくるので、朝、昼、夕方とそれぞれ雰囲気が違います。
特に光が差し込む晴れた日の昼間は、砂地にゆらゆらと光が漂い、とても幻想的。
ここでは、たっぷり時間をとって、しばし魚の暮らしぶりをゆったり眺めてくださいね。



たったの31文字?

2012.06.14 カテゴリー:生きものダイアリー

前回 水族館だよりにてお話した種名板は、水槽の中の生物をもっと知りたいというお客様に見ていただくものです。
それぞれの水族館で書かれている情報内容は異なりますが、宮島水族館では、生物の絵、名前、学名、大きさ、分布域やその生物の特徴などが種名板には書かれています。

しかし、現在開催されている企画展 “水の中の平家物語” での種名板は、ちょいと一工夫しています。
テーマも部屋全体も和風テイストに仕上がっているので、ならば種名板も♪ということで、五七五七七!
そうです、和歌で種名板を作りました! もしかして日本初の快挙ではないでしょうか?


普通の種名板  
常設展の種名板

大河ドラマの中で、平清盛は歌会で詠む和歌作りには大変苦労していましたが、われわれも四苦八苦しました。和歌を作るには、国語の授業で習った掛詞、枕詞や対句など様々な技法を入れなくてはいけないのかなぁ・・・・?
いやいや、それでは難しすぎるので、生物の特徴や清盛との関係を盛り込み、心を澄まして気軽に和歌を詠みました。

たったの31文字
五七五七七 たった31文字で作る種名板

今回作った和歌は、生物の魅力を優雅かつ風流にお伝えできているのでしょうか?
みなさんも宮島水族館にいる様々な生物を実際に見て、平安貴族さながらに和歌を詠んでみてくださいね♪

では、ここで1首、

                     五と七で つづる栄華な 平家の名 今も錦を おりなす水面


STAFF O



 



ホタルーム!?

2012.06.12 カテゴリー:生きものダイアリー

平家にまつわる生き物たちを紹介する企画展“水の中の平家物語”を開催中です。
スタッフがこだわり極めて作り上げた一つの作品に仕上がっていますので、
まだご覧いただけていない方は、是非見にきてくださいね!

 ホタルーム
こちらがホタルームの入り口です。

そんな平家展では、子供のころは水の中、大人になると光りながら空を舞う、
とっても素敵な生物を展示しています。ちなみに魚じゃないですよ!

企画展示室に入ってみると、なんだか真っ暗な道が・・・
その先では小さな光が飛び交っているではないですか!?
水族館では珍しい、その展示生物とはゲンジボタルです。

実際のホタルの点灯は展示室で見て欲しいので今はお見せできません!ごめんなさ〜い。
けれど、展示室では見られないホタルの姿を見せちゃいます♪

 ゲンジボタル02
明るくなると草の上で休みます

こちらがそのゲンジホタルです!じっとしていますがフィギュアじゃないですよ〜!

開館中にホタルの点灯をご覧いただけるよう、昼夜の照明を逆転させています。
閉館後に照明をオンにしてホタルの体を休ませています。ホタル点灯は種類によって光る間隔が違っていて、
現在はゲンジボタルとヒメボタルを展示していま〜す!


STAFF N



衣替え

2012.06.08 カテゴリー:生きものダイアリー

ゴマの斑入り(ふいり)模様が特徴の「ゴマフアザラシ」。
アニメで一躍有名になりましたが、
よく「ゴマアザラシ」と間違えられます。
”フ”入りなのでご注意を!

 goma1
おなか一杯餌をもらっている夢でも見てるのでしょうか?

春の終わり、2週間ほどの短い期間に全身の毛が一気に生え変わります。
この換毛直後はとても綺麗で、
特に岩の上で日光浴をして毛がフカフカに
乾いているときは最高に可愛いですよ。

goma2
ぬいぐるみみたいですね。体重100kg近いですけど
 

ただし、この換毛期間中は皮脂の分泌が多く床が油でツルツルとなってしまいます。
特に水際のスロープは危険です。

飼育員がプールに落ちることの一番多い「魔のプール」となってしまいます。


STAFF T




蛍の道しるべ

2012.05.30 カテゴリー:生きものダイアリー

源平合戦
会場設営も完了し、6月1日の開催日を待つばかりです

みなさん、6月1日から開催する企画展「水の中の平家物語」、もうチェックしていただけましたでしょうか。
清盛や平家に関係の深い生物を、楽しみながら学べる展示に仕上がりましたよ。


『乱舞!源平合戦』のコーナーでは、日本に生息するホタルの2大種、ヘイケボタル・ゲンジボタルの点灯を
ご覧いただくため、いつもより展示室の照明を暗くしました。しかしここで問題発生!暗くしたせいで、
ホタルが入っている水槽がどちらの方向にあるか見えにくくなってしまったのです。

これはマズイ…ということで、こんな↓目印を通路に設置してみました〜。

 
名付けてFirefly Navi(案内蛍)。

「ホタルはこちらですよー」って感じじゃないですか?飼育員自らのプロダクトです!
しかし…やっぱり本物の輝きには勝てませんよね。

ぜひ案内蛍にいざなわれて幻想的な世界に浸ってみてくださいね!


STAFF Y



「窓」じゃないけれど・・・

2012.05.25 カテゴリー:生きものダイアリー

かつて、旧宮島水族館で大人気だった「ニコの窓」を覚えていますか?

ニコの窓
水槽の小窓をのぞいていると、スナメリのニコちゃんが近寄ってきてました



新水族館の水槽になってからは、環境が変わったせいか、(あるいは小窓がないから?)
観覧面から手を振っても、ちらっと横目にこちらを見るだけの、つれない態度をとっていました。

しかし、心境の変化か?ゴウ君が来館したからか?環境に慣れてきたせいか?
理由はわかりませんが、最近ニコちゃんが観覧面に近寄ってくることが多くなりました。

ニコ
ニコファンの皆様、お待たせしました。

以前のように、確実に観覧面に近寄ってくるわけではありませんが、
朝か夕方の来館者の方が少ない時間に、観覧面に近寄って来ることが
多いようです。

なお、ガラス面をたたいたり、カメラのフラッシュ撮影などの行為は、
スナメリが驚きます。
自ら近寄ってくるのを待って、やさしく交流を楽しんでくださいね。


STAFF A


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