2014.01.24 カテゴリー:生きものダイアリー
アシカライブに出ているオタリアの“ヨネ”が
アシカライブで行なっている新種目が安定してお見せできるようになりました。
その名も「後方宙返り」です。
連続写真でどうぞ
つまり、ジャンプして後ろ向きに1回転する種目です。
この種目は宮島水族館で“ヨネ”にしかできません。
以前から「スピンジャンプ」は披露していたのですが、それに加えて
「後方宙返り」も出来るようになりました。
トレーニングしてみるとグングン覚えていき、気がつけば、今1番お気に入りの種目になったようです。
高さが低いときも有りますが、一所懸命回っていますので見に来て下さいね。
日々進化しつづける“ヨネ”に乞うご期待!!
STAFF I
2013.12.22 カテゴリー:生きものダイアリー
みなさんこんにちは。毎日、寒い日が続きますが体調はいかがでしょうか??
さて、冬はおいしい食べ物や楽しいイベントが盛りだくさんでついつい食べすぎてしまうことも
あると思います。ですが気になるのが体重ですよね。
水族館のトドは月に1度体重測定を行います。
トドはオスだと最大で約1tまで体重が増えるので通常の体重計では到底量りきれません。
そこで、トド専用の体重計を特注で製作しました。
それがこちらです。 ↓↓
体重計の総重量約150kg。最大で1.5tまで量れます
この体重計に全身を乗せて体重測定を行うというわけです。
ただ今測定中
今回はヨネタローの体重を公開したいと思います。
宮島水族館にやってきたときの体重は約540kg。少しずつ成長しています。
STAFF O
2013.12.19 カテゴリー:生きものダイアリー
マダコの体の柔らかさについては,みなさんご存知でしょう。
水槽のガラスと蓋との狭い隙間を通り抜けて脱走するのはお茶の子さいさい。
水族館の飼育職員を困らせています。
ところが,マダコ級の体の柔らかい魚がいました。干潟のアマモに巻きついているのが,
オクヨウジという名の魚です。尾でアマモに巻きついて,それも二重に巻き付いて,
体を保定しています。
どうですか,このしなやかさ。名前のとおりヨウジウオの仲間。
と,言うことはタツノオトシゴの仲間です。
もちろん,タツノオトシゴと同様にメスが,オスのお腹の育児嚢(いくじのう)に,
卵を産み付けます。
魚界きってのしなやかさ。水族館2階の「海岸の生きもの」コーナーまで,
会いに来てください。
スマートさが分かりますか。この植物は,アマモです。オクヨウジの体高(幅)は数mmです
館長
2013.11.30 カテゴリー:生きものダイアリー
今年の7月、イロハ・ツバメ夫婦の間に、2頭赤ちゃんが生まれました。
この度、名前を決定しましたので、お知らせいたします。
「ウルト」 性別:オス
名前の由来:「皆の心が豊かになるように」と言う意味の「潤う」から
「エイタ」 性別: オス
名前の由来:「皆の英雄になって欲しい」という希望を込めて
日に日に成長しているカワウソ君、元気に育ってね♪
STAFF A
2013.11.30 カテゴリー:生きものダイアリー
今では家庭の台所に必ずあると言ってもいいものに,食器を洗うスポンジがあります。
このスポンジはよく見ると,小さな孔が無数に開いています。
開いていると言うよりも,開けてあります。
また,このスポンジは弾力があり,力を加えると縮みますが,離すと元の形に戻ります。
このスポンジは,何をヒントに作られたのでしょうか。
じつは,海の中の海綿動物(英語でsponge スポンジと発音します)を手本に作られました。
海綿動物は海の中の岩などに群体を作って付着しています。
このような海綿動物を加工して(小さな骨に当たるものがあるので,それを除去して),
天然海綿(または天然スポンジ)を作ります。
地中海で取れるものは有名で,地中海産天然スポンジとして売られています。
海綿動物そのものと違って,表面もサラサラとソフトなタッチです。
筆者の学生時代に,講座のK先生は,潜水を得意としていましたが,
この先生は海中の海綿動物を採集してきて,研究室ではそれで食器を洗っていました。
下が食器洗い用スポンジ、その上にあるのが本物の海綿です
皆さんの家庭にある石油からできているスポンジは,天然の海綿動物に
かなわない点が一つあります。
開いている孔の大きさと数です。
左側の孔の小さな方が本物の海綿,右側の孔の大きなほうがスポンジ
写真にみるように海綿動物の孔はすこぶる小さな孔です。 この大きさ,いや,この小ささの
孔を開けることが難しかったのか, そこまでの必要がなかったのかは分かりません。
海綿動物は壺の型をしており,下端で他物に着生し,上端に大きな孔が,
体壁に無数の小孔があります。
海綿動物は,プランクトンやその死骸の一部などのデトライタスを食べて生きています。
館長
2013.11.29 カテゴリー:生きものダイアリー
さて、かなり前に紹介したオタリアのミナミちゃんのことを皆さん覚えていますか?
今年の夏休みにショーデビューをしました。まだうまく出来ないことも多いですが、
毎日元気に頑張っています。
アシカライブの人気者です
最近、ミナミちゃんが大きくなっていることに気が付いてビックリしました。
まだ子供なので成長するのは当たり前なのですけどね^^
以前の写真がこちら。
顔の位置に注目です
そして最近の写真がこちら。
いつのまにか、大きくなっていたのですね
ねっ!ガラスの上から顔が出ている!
また、大きくなったミナミちゃんに会いに来てくださいね!
STAFF U
2013.11.24 カテゴリー:生きものダイアリー
コツメカワウソの夫婦“ツバメ”と“イロハ”の長男、“アラタ”が
10月27日で誕生日を迎え2歳となりました。
大きな病気をすること無く、順調に成長しています。
今では4兄弟まで増えた大家族の長男として元気に父親と走り回っています。
夕方の食事が終わると、寝床作りに集中。そして“アラタ”は父親と一緒に
小屋の中で仲良く寝るのです。
上がアラタで下が父親のイロハ。どちらが親か、わかりませんね
コツメカワウソの親子の絆はさすがですね!!
こんな可愛らしい親子に皆様是非逢いに来てくださいね。
赤ちゃんの頃です。いい顔つきをしています
STAFF I
2013.11.21 カテゴリー:生きものダイアリー
皆さんこんにちは。
今回は、コツメカワウソの可愛いおばあちゃんを紹介したいと思います。
名前はオトメちゃんです
年齢は16歳。コツメカワウソでは、かなり高齢ですがまだまだ元気で
食欲旺盛なおばあちゃんなのです。
顔は写真の通りコツメカワウソの内でもかなりきれいな顔をしていると、
私は思っています。
また、娘のツバメちゃんが、こちら。
噂では、美人(?)カワウソとしてファンがいるとか・・・
お母さんのオトメとそっくりな顔立ちをしており、とてもかわいいです。
ですがオトメちゃんの孫にあたるイツキ君を見てください!
実は、お祖父さん似なのです
祖母・母とは、まったく似ても似つかないこの顔...。
「なんとなく“ホケーっ!”としていて可愛い」と言う方がいると思いますが、
「もう少し“シャキっ”とした顔ができないのか!」と私は常々言っています。
オトメちゃんは表舞台からは引退しており、お客様の前に出ることはありませんが、
イツキくんはカワウソふれあいの出演や、館内をときどき散歩しているので、
運がよければご覧になれます。
その時は是非オトメちゃんの写真と見比べて楽しんでみて下さい。
STAFF I
2013.11.15 カテゴリー:生きものダイアリー
皆さんは,生物が出す糊(のり)のことを知っていますか。
生物が空気中に出す糊や,淡水中に出す糊,海水中に出す糊などがあります。
空気中に出す糊で皆さんの頭に浮かぶのはクモの糸や,餌となる生物を捕獲するためのクモの巣でしょう。
また,カイコも糊を出します。絹糸になるのは最後にカイコが糊を出してまとめるからだそうです。
淡水の中に出される糊はザザムシ(カワトビケラの幼虫)が作る水中の網でしょう。
この網は水中にセットされて上流から流れてくる虫や幼虫を捕獲します。
この網は,水力発電の取水管の中にセットされるために,電力会社は迷惑をしているようです。
海水中に糊を出すものには,液滴状の糊を出すフジツボ,アコヤガイ,カキや足糸を出すイガイがあります。
フジツボやイガイは船底や発電所の取排水管に付着して産業上の迷惑をかけています。
空気中に分泌されたフジツボの糊(セメント物質)
ここで問題です。上にあげた7種類の生物の中で最も強い力で付着している,
言い換えればもっとも強い接着力の糊を出す生物は何だと思いますか。
普通は,『フジツボやカキかなあ』と思いますよね。
実はクモです。『ええっ,クモの糸は,両手で引っ張ればすぐに千切れるじゃないか。
フジツボは手で引っ張っても取れないぞ』 と思いますよね。
しかし,科学は客観性を大事にします。単位面積当たりの力を考えてください。
フジツボは強固に引っ付いていますが,基盤(付着している相手)との接触面積は数cm²です。
ところがクモの糸は糸の直径が小さいために,
単位当たりの引っ張り接着強度=基盤から剥がすために要する引っ張りの力÷接触面積(Kgf/cm²)を計算すると
10,000であるのに対して,フジツボは1,140,カキは350です。
水の中に出される生物の糊は関心がもたれています。
現在では,多くの糊は大体が空気中でしか接着しません。
しかし,水中生物の出す糊は液体の中でも接着することができます。
ここに,生物から教えられる知恵があるでしょう。
(データは,生物の接着 山本浩之・塚本博一 比較生理生化学1992より)
館長
2013.11.11 カテゴリー:生きものダイアリー
いよいよ季節も秋ですね。朝の通勤がとても寒くなってきましたが
皆さんはお元気ですか?
さて今年の春に生まれた3羽のフンボルトペンギンは初めての
寒い季節に向けて大きく立派に成長してきました。
そしてそれぞれに面白い個性や性格も出てきましたよ。
今回はこのペンギンたちをご紹介!
ラムネ(翼のタグ 右:青 左:白白)
3羽の中で一番おとなしいペンギン、人に触れられるのも平気です。
9月からふれあい水槽に移動し、今はふれあいデビューに向けて練習中。
カブ(翼のタグ 右:緑 左:白白)
とても気が強く大人のペンギンにも負けません!
ちなみに右はお父さん、左はお母さんですが大きさはもう同じくらいです。
タマ(翼のタグ 右:黄 左:白白)
とっても臆病。近づくとすぐに巣小屋の中に逃げ込んでしまいます。
離れるとそっと顔を出して覗いています。 3羽とも元気に成長しています。
ペンギンにも私たちと同じように個性があり、性格や顔の違いもあります。
私達は顔で見分けられますが、皆さんには難しいと思うので、翼の付け根に付いている、
カラフルなタグをヒントに覚えてみて下さい。探してみるのも楽しいですよ。
そんな個性あふれるペンギン達に皆さんぜひ会いにきて下さいね。
STAFF A