2014.03.13 カテゴリー:生きものダイアリー
宮島水族館で一番大きな「ゆったり水槽」にたくさんの魚たちが仲間入りしました。
水槽の中は一足早い春がやってきたようで、カラフルになりました!
新しく魚が入る前の状態です
たくさんの魚が入り、カラフルになりました
「ゆったり水槽」は、「すみわけ水槽」とも言われており、水深が6メートルもあります。
「すみわけ水槽」と言われるとおり、魚たちは水槽の上層・中層・底層で、群れをつくったり、回遊したりするものや、岩のくぼみに隠れたり、底の砂上で生活するものなど、種類によって「すみわけ」をしている様子が間近に観察できるんです。
すみわけの様子がよくわかりますね
水槽の前には、ゆっくりと楽しむことのできるベンチもあり、館内でも人気のスポットなんですよ。
大小さまざまな魚たちが目の前を泳ぐ様子は、見ていて飽きないものです。
また、個性豊かな魚の動きに注目して観察してみるのも面白いですよ。
土・日・祝日のイベント「魚たちのお食事タイム」では、魚たちのダイナミックな動きも楽しめます
皆さんも、ぜひ、ゆったり水槽でお好きな楽しみ方を見つけてみてくださいね♪
2014.03.12 カテゴリー:生きものダイアリー
3月も半ばになり、少しずつ暖かくなってきましたね.
今日は宮島水族館の隠れた人気者、フンボルトペンギンの「ケイ」を紹介します。
まずは、この映像をご覧下さい。
指の動きにあわせて、顔を動かし続けているでしょう?
フンボルトペンギンは、目の構造上、水中でも陸上でもピントを合わせて物が見えるのですが、
それにくわえて、このペンギン「ケイ」は、動くものにとても強い興味を持つのです。
もちろん他のペンギンも同じように興味を示して寄ってくることもありますが、
人間が一人ひとり性格が異なるように、ペンギンにも個体差があるようで、この「ケイ」が我先にと、
お客様の指やパンフレットを追いかけて遊んでもらっている姿をよく見かけます。
一階のペンギン水槽にいますので、ぜひ「ケイ」を探して一緒に遊んで見てください。
ケイと「あっちむいてホイ!」をやったら、絶対勝てますね!
「ケイ」の探し方も書いておきますね。
宮島水族館のペンギンたちには全て、ペンギンを一羽ずつ見分けるために「バンド」が付いているので、
翼の付け根付近についているカラフルなバンドに注目してください。
この色の組み合わせで誰が誰かを見分けており、全羽に餌が行き渡っているか、
体調を崩しているペンギンがいないかなどを一羽ごとに管理するのに役立てています。
「ケイ」のバンドの色は、右翼に黄色のバンドが1つ、左翼に赤色のバンドが1つです。
一階のペンギン水槽のガラスに早見表が掲示してありますので、そちらも参考にしてみてくださいね!
STAFF H
2014.03.10 カテゴリー:生きものダイアリー
皆さんこんにちは。
3月になって、しばらくたちましたが、まだ寒い日が続いています...。
そんなある日、宮島も雪が積もる日がありました。
前の記事にも去年生まれたペンギンのカブが、初めて見る雪と遊んでいる姿を皆さんに
お届けしました。
が、しかし初めて雪を見たのは、カブだけではありません!!
なにこれ?なにこれ?
コツメカワウソのイツキです。
初めて見た雪に少しとまどい気味でしたが、慣れてくると走りまわったり、
飼育員が作った雪玉を転がしたり持ち上げたり...自ら率先して遊んでいました。
だんだん小さくなっちゃった。
ただ調子に乗りすぎると...
激突!!
走りまわっていると止まりきれず、滑った勢いで撮影しているカメラに激突する
ハプニングがありましたがケガ無く雪遊びを終えることが出来ました。
また雪が積もれば、遊んでいる姿を見て頂けるかもしれませんので、
雪が降った際は是非宮島水族館に遊びに来てください。
STAFF I
2014.03.02 カテゴリー:生きものダイアリー
カキ水槽の前にアオリイカを展示しています。アオリイカが泳ぐさまは,見ていて
なかなか気持ちが良いものです。
イカにはアオリイカやスルメイカのようなイカ(体の中のフネが薄いビニール状のもの)と,
コウイカやカミナリイカ(体の中に固い甲をもった)のようなイカとがあります。
コウイカの仲間は安定して(体内の甲のために浮力が十分で)泳いでいますが,
アオリイカの仲間は常に,ピョコピョコと泳ぎ回っています。
従って,アオリイカの仲間を飼育することは簡単ではありません。
今,ミヤジマリンの水槽で気持ち良く泳いでいますよ。
さて,皆さんは,タコやイカに吸盤があるのをご存知でしょう。
ところが,同じ吸盤でもタコとイカの吸盤は構造が全く違います。
タコは同質の筋肉だけで出来ていますが,イカは半球状のものがあり,
その周囲にギザギザのリングがあります。
タコの吸盤です。柔らかそうですね
こちらがイカの吸盤。ギザギザリングがわかりますか?
このリングは固くて,歯と歯の間に詰まります。
タコの吸盤を食べても,歯と歯の間に物は詰まりませんが,
イカの(げその)吸盤を食べると歯と歯の間に何かが詰まることがありますが,
それはこのギザギザのリングです。
同じ吸盤でも,よくよく見ると構造は違うものですね。
館長
2014.02.25 カテゴリー:生きものダイアリー
寒い季節もあと少しです。
そんな寒い季節ならではの、心温まるゴマフアザラシの可愛い姿を紹介します。
ずいぶん大きくなりました
動画はこちら。
アザラシのフウちゃんにとっては、生まれて初めての雪です。
心なしか、喜んでいるように見えますね。
今は、アザラシのふれあいイベントに向けて、頑張って練習中です。
雪が降って、寒い日、そんな日こそ、ぜひ宮島水族館へ足を延ばしてください。
いつもとは、少し違う様子の動物たちに出会えるはずですよ。
STAFF A
2014.02.16 カテゴリー:生きものダイアリー
2月になり寒い日が続きますが皆さん体調は崩してないでしょうか?
先日、宮島にも雪が降りました。
昨年の4月に産まれたペンギンのカブちゃん、タマちゃんにとっては初めての冬です。
そして、初めての雪です。
空から降ってくる雪に興味津々のカブちゃんです。
限りなく降ってくる雪に疲れてしまった様子で、帰ってしまいました。
奥の方でひそか雪を追いかけているタマちゃんも見てくださいね。
STAFF U
2014.02.15 カテゴリー:生きものダイアリー
12日から21日までアシカショープールが工事期間のためアシカライブを休演しています。
皆様にはご迷惑をおかけしており、まことに申し訳ありません。
しかし!!アシカライブがなくてもイベントは盛りだくさん!!
期間限定で、カワウソプレイタイム中に「新人カワウソの顔見せ」を行っています。
昨年の7月に産まれてから約半年。 やっと皆様にお会いできます。
名前は『エイタ』といいます♪
同じ日に生まれた、もう一頭の兄弟『ウルト』はカワウソプールで公開していますが、
エイタ君は初登場。
ぜひ、この機会にエイタ君を近くでご覧下さい。
STAFF Y
2014.02.12 カテゴリー:生きものダイアリー
そうです。もうすぐバレンタインデーですね。
気になるあの人に思いを伝えるチャンスの日。
そんなあなたに恋愛成就のお守りをプレゼント。
チョコレート色と言えなくもない?
何の形に見えますか??
ハート型に見えましたか・・・?
みなさんに幸せが訪れますように。。
STAFF O
2014.02.01 カテゴリー:生きものダイアリー
さあ、今回は節分を連想させる海のなかまたちを紹介したいと思います。
「節分」はその名のとおり季節の分かれ目の事です。古くから季節の分れ目には、
鬼が現れるといわれ様々な邪気(鬼)払いの行事が行われます。
「鬼」と言えば瀬戸内海にもたくさん生息しているオニオコゼ。
海底でじっと岩陰に潜み近づく小魚を大きな口で素早く丸呑みにするハンターです。
こわーい顔つきが鬼のようですね。
鬼を追い払うのは「豆まき」です。
豆まきと言えば、春になると水族館の周辺の干潟でもよく見られるマメコブシガニ。
甲長2cmほどの小型のカニで、丸い形の甲羅が特徴です。
カニといえば横歩きかと思いきや、ちょこちょこと前に歩くことができる愛らしいカニなんです。
さてお次は、豆まきの掛け声「おには〜そと、ふくは〜うち」から連想する海の仲間は、
フグですね。
あれっ!とお思いの方、実は下関や北九州では縁起をかついで福につながる
「ふく」と呼ばれているんです。変化球〜(笑)
最後に、みなさんは「柊鰯(ひいらぎいわし)」をご存知ですか。
節分に柊の小枝に焼いたイワシの頭を挿して玄関に飾り魔よけにする風習があります。
最近はとんと見なくなりましたね。
今度は直球です。瀬戸内海にも生息するヒイラギとイワシを紹介しましょう。
ヒイラギは、木の葉の様な体型で周囲にトゲがありその姿が柊(ひいらぎ)の葉に似ることから
この名が付いたとされています。広島ではきらきら光る体表からギンギン、ギンガーと呼ばれています。
柊鰯に使われるのはマイワシですが、水族館で展示しているのはカタクチイワシです。
広島でイワシといえばカタクチイワシというくらい食卓で馴染みの深い魚です。
群れをつくり、目の後ろまで大きく開く口で流れて来るプランクトンを食べます。
宮島周辺では、秋から初冬にかけて沿岸で大きな群れを見ることができます。
以上、紹介した海のなかまたちは水族館でも展示しているので是非探してみて下さいね。
春は1年の季節の始まりです。この1年みなさんに多くの福が訪れますように。
ちなみに、今年の恵方(幸運を招く方角)は、東北東です。
STAFF O
2014.01.28 カテゴリー:生きものダイアリー
『ひいらぎ』と聞くと,先のとがった木の葉っぱを思い浮かべるでしょうが,
ここでは10cmぐらいに成長する魚のことです。
宮島水族館のカキ水槽の前に,瀬戸内海の魚たちやアオリイカの水槽と並べて展示しています。
銀色にきらきらと輝く魚です
毎朝,水族館のオープンの前に水槽を見て回りますが,その時にヒイラギの行動に気が付きました。
多くのヒイラギが,水槽の壁に付いた珪藻らしきものをしきりに食べていました。
ヒイラギの消化管を解剖して調べたわけではありませんが,珪藻を食べているに違いないようです。
まるで,みんなそろって壁面の掃除をしているようでした。
館長