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水族館だより

砂場の珍客(チンアナゴ&カニハゼ)

2012.03.13 カテゴリー:水族館のお仕事

チンアナゴとカニハゼが暮らす水槽は、いつも人が絶えることなく、一度見たら忘れられないその姿に見入っています。

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いつも一斉におなじ方向を向いているチンアナゴ

チンアナゴは珊瑚の砂底に群れで生息。砂の中からニョキッと顔を出している姿はなんとも個性的です。
ちなみに、顔が犬のチンに似ていることから、その名が付いたのだそう。体の大部分は砂の中なので、全体を見かけることは滅多にないのですが、体長は40cmほどあって意外に長いんですよ。
面白いのは、いつも一斉に同じ方向に顔を向けて、ゆらゆらしていること。実は、水流に乗って流れてくるプランクトンを食べているんです。

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背びれが目に見えてしまうカニハゼ

カニハゼは、名前に「カニ」が付いているだけあって、ぱっと見はカニのように見え、ぴょんぴょん跳ねるように泳ぎます。
カニの目のように見える背びれの二つの黒丸は、ただの模様です。実際の目はそれより小さく、頭の上の方にちょこんと付いています。よーく見ると、分かりますよ。
よくペアで巣をつくっているのですが、中にはよせばいいのに他のペアのメスを奪いに行こうとする輩もいて、当然のように追い出されるのですが、懲りもせず同じことを繰り返しています。

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挨拶を交わしているように見えるカニハゼとチンアナゴ

チンアナゴとカニハゼは、どちらも派手なパフォーマンスを見せてくれるわけじゃないんですが、容姿も動きも愛らしくずっと見ていたい気分になるから不思議です。



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