よろいかぶとを身にまとい・・・
2012.06.24 カテゴリー:水族館のお仕事
じめじめ・・・
ここのところ雨が続き、宮島もようやく梅雨らしくなりました〜。
さてさて本日ご紹介するのは、姿がそっくりな2種類の魚、
赤く華やかなアツモリウオと、地味な色のクマガイウオ。
変わった名前の魚ですが、源平合戦に登場する歴史上の人物に由来しています。
トゲトゲの体に立派な背びれを持つ、武士のような勇ましい魚達ですが、実は泳ぎが苦手なんです。
時々ヒラヒラと舞い上がるように泳ぐこともありますが、普段は胸びれで海底をはうようにして移動します。
武士のイメージからは想像できないちょっとお茶目な一面を、是非みてください♪
手前の赤いのが若武者・アツモリウオ、奥のいぶし銀的なのがクマガイウオです
そんな2種を展示している 企画展”水の中の平家物語”の水槽に、梅雨ならではの問題が…
この2種の魚は、北の海に生息しているので、冷たい海水で飼育しています。
じめじめしているこの頃、水槽のガラスが湿気で結露してしまうんです。
なんど拭いてもすぐ結露…。これにはスタッフもお手上げです。
そこで、結露しなくて魚が快適な水温。その微妙な水温調節を繰り返し、
最終的に12℃がベストだということが分かりました!!
アツモリウオ、クマガイウオもよく餌を食べ、元気に飼育できています!
しっとり梅雨の宮島、見た目にも涼しい水族館でのひと時はいかがでしょうか♪
STAFF N