HOME > 水族館だより > コツメカワウソの子育て日記(1)

水族館だより

コツメカワウソの子育て日記(1)

2012.02.03 カテゴリー:えとSETOら

宮島水族館で、昨年10月に誕生したコツメカワウソの赤ちゃん。現在、両親の愛情を一身に受けて、すくすくと育っています。
飼育動物の誕生は、水族館にとってうれしいニュースの筆頭にあげられます。また、リニューアルオープンして最初の赤ちゃんであることや、宮島水族館でコツメカワウソの赤ちゃんが誕生したのは、8年ぶりのことですから、私たち飼育スタッフにとっては、喜びもひとしおです。

ko-1
小屋から出て、赤ちゃんのお披露目サービス

母親であるツバメのおなかが大きくなり、妊娠を確信したのが10月初旬。飼育スタッフの間に、期待感がひろがりました。
ただし、父親のイロハ、母親のツバメにとっては、初めての赤ちゃんです。新米のパパ・ママにしっかりと子育てができるかどうか、心配でした。このため、育児が上手くできなかった時に備え、哺乳瓶や猫用ミルクなどの人工保育の準備をしておきました。

そんな期待と不安を抱えたまま迎えた10月27日の朝、小屋の中で赤ちゃんが1頭生まれているのを発見しました。
不器用そうに、赤ちゃんの面倒を見ているイロハとツバメ(コツメカワウソは、両親・兄弟で赤ちゃんの面倒を見るのです)を見て、飼育スタッフ一同、ほっとしました。

生まれた直後は、赤ちゃんはもちろん、親の2頭もあまり外に出てこず、ほとんど巣小屋の中で子育てをしていましたが、1か月もすると、赤ちゃんの首をくわえて外へ連れ出してくるようになりました。
ところが、この後、両親の教育方針の違いに、赤ちゃんが振り回されることになりました。次回は、はらはらドキドキ、おっかなびっくりの子育てをご紹介しますのでお楽しみに。

ko-2
コツメカワウソ一家です。これからもどうぞよろしく!



▲ Page Top