ようこそ宮島水族館へ
2012.01.17 カテゴリー:えとSETOら
宮島水族館で飼育している海の仲間たちは、いろんな場所からやってきます。今回は、魚たちの輸送のお話です。
宮島水族館の展示生物の中でも、特に飼育の難しい魚の一つがタチウオです。瀬戸内海ではおなじみの魚で、宮島からそう遠くない場所で捕獲するのですが、捕り方はすべて一本釣りです。
タチウオはウロコがないので、網で捕まえると傷がついてしまい、すぐに弱ってしまうんです。タチウオの水槽には壁に沿ってシートを巡らせていますが、壁で体を傷つけないようにするためなんですよ。
だから運ぶときも、酸素を送りながら、揺れた衝撃で体が水槽タンクの壁に当たってしまわないよう、そーっと運ぶのです。
船から水ごとタチウオを移動します。
軽トラックの荷台のタンクにタチウオを移して水槽まで運びます。
タチウオだけでなく、四国に魚を引き取りに行ったときも、活魚タンクが搭載された専用トラックで運んできました。
運ばれる方も大変ですが、運ぶ方も大変。だから、無事に到着したときは本当にホッとします。
魚たちを運ぶ、水槽が備えられた専用トラック。長旅もありました
トラックの水槽の中はこんなふうになっています
宮島水族館に到着した魚たちは、建物の2階部分に設置されたクレーンで水槽ごと吊り上げ、そのままバックヤードへ運びます。
運ばれてきた魚たちは、2階部分のクレーンで水槽ごと吊り上げられて中へ
そして、環境に慣れさせてから展示水槽でデビューとなります。
いろんな生き物たちが各地から集合している裏には、こんな苦労もあるのです。