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水族館だより

「ガマコレ」カエル紹介・オオハナサキガエル編

2018.07.15 カテゴリー:えとSETOら

みなさん、もうガマコレは見ていただけましたでしょうか?
これまで全くカエルに興味が無かった方々が、カエルってこんなにかわいかったの!?って、
見方をかえていただけたら嬉しく思います。

さて、今回紹介するカエルは、オオハナサキガエルOdorrana supranarinaです。
文字通り、鼻先が尖った大きなカエルで、オスは体長7cm、メスは体長12cmにもなります。
繁殖期の10~3月には、チュッ、ピヨッという鳥のようなかわいい鳴き声を沢沿いで響かせます。
石垣島と西表島のみに分布しており、なかなか水族館でもお目にかかれないカエルです。

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ツンととがったハナサキが見分けるポイントです

今回展示はしていませんが、コガタハナサキガエルOdorrana utsunomiyaorum というカエルも

同所的に生息しています。
名前の通り、オオハナサキガエルに似たカエルで、体が小さく、体長は5cmほどしかありません。
系統的に近い仲間が、小さな島に一緒に暮らすことは、生物学的には非常に珍しいことなのです。

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小さいですが、同じようにハナサキがとがっています。

それでは、今回のカエルグッズの紹介です。

手前は沖縄で入手したカエルグッズ3点、奥は沖縄の版画家 儀間比呂志さんが描いた絵本です。
魅力的な固有種が多い沖縄で、この種だと分かる"うちなーカエルグッズ"には、まだ出会えていません。
絵本は勇壮な沖縄の綱引きを題材にしており、活き活きとしたカエルが擬人化されて描かれています。

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